音楽 聴いて生きて行こう。

GO/KREVA

『シンプルに伝える』
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昨年10月に2DAYSの武道館CONCERTを行ってからの
全国ホールツアーという異色のスケジューリング。

大きな武道館というステージで圧巻のパフォーマンスを見てしまった分、
今回の小規模のホールツアーでは正直な所、見劣りしてしまうのではないかと
若干の懸念をもって会場へ向かった。

会場である戸田市文化会館は収容人数約1,200人。
一方、武道館は約14,000人。
約10分の1のキャパ。最前列はかなりステージに近い。
残念ながら私は2階席だったのだが、それでも肉眼で本人がしっかり見える距離感だった。

オープニングは勿論「基準」。
KREVAがHIPHOPに、日本のラップに対して
一石を投じた曲だ。
自らが恐れることなく本物とはこれだと意見し、高速かつ質の高いラップを魅せ
会場全体をKREVAの土俵へと見事に引連れて行ってくれた。

その後はほぼ、武道館でのセットリストと同じ。
「ストロングスタイル」「ACE」「パーティーはIZUKO?」「THE SHOW」
とガンガンに会場を盛り上げて行く。
LIVE中盤ではSONOMIが登場し、
久し振りに「ひとりじゃないのよ」を歌ってくれた。
そしてその流れで、アルバム『GO』で阿部真央と共作した
「微炭酸シンドローム」を歌いステージに華を添えた。

そしてもやはこれは今のKREVAにとって鉄板となっている
「瞬間speechless」「スタート」「かも」の流れでは
切なくもメローな曲調と、徐々に心の奥に問いかけてくるような歌詞によって
ぐっと、オーディエンスの心を掴んでいた。


KREVAのLIVEはとにかく盛り上がる。
攻めてくるようなラップと圧倒的な存在感がそうさせるのだが、
毎回小休止も挟んでくれる。
この辺りが、KREVAがただのやんちゃではなく、
大人のラッパーであることを感じさせてくれる。

今回のTOURでは、この小休止を使って【押し語り】というものに挑戦している。
弾き語りではなく、押し語り。
でも見た目は弾き語り。
良くわからない文章だが、KREVAはグランドピアノの前に座っている。
あたかもピアノを弾き始めるかのように。
しかし、その鍵盤の上にはPCとMPCが置いてあり、
KREVAはMPCを押しながら歌うのだ。
これが、【押し語り】

(ここからちょっと余談になるが、
 KREVAはこの押し語りについてネットで調べたそう。
 で、以前から押し語りをやっている人を見つけたが…
 うん。…。
 「俺が押し語りの基準を見せてやる」と述べていた。
 この、以前からやっていた人って、SAKEROCKの浜野謙太だよね。
 浜ケン。私はこっちはこっちで独特の路線を行っているので好きだけど
 KREVAが浜ケンの押し語りを見てコメントしていたことが
 妙に面白くて、個人的にツボでした。)

さて、話を戻して、KREVAの【押し語り】。
今回は武道館でも聴かせてくれた「音色」に加え「EGAO」も
押し語ってくれた。
正直な所、熊井吾郎のMPCさばきを見てしまうと
KREVAの押し語りもまだまだだなと感じてしまうけれど、
未成熟ながらもそれに挑み、
自分の意思を精一杯伝えようとしている姿勢には胸を打たれた。

束の間の小休止を挟んだ後は
「アグレッシ部」「国民的行事」「Have a nice day!」など
懐かしの名曲を連発して再び会場をヒートアップさせてくれた。

そしていよいよLIVE終盤。
東京のビル群を背にアカペラのラップを披露してくれたPVが印象深い
「C’mon, Let’s go」から、
震災後、ギラギラではなくキラキラした街のネオンを見て安心したと語った
「KILAKILA」でのパフォーマンスは、この日で一番KREVAが活き活きとして輝いていた。

「呪文」「探究心」のアンコールの後、再びステージに現れたKREVAが

「今回のLIVEではMCは極力少なくしています。
 何故なら俺が言いたい事は全部歌詞に書いてあるから」


と述べたのを聞いて、
今回、この小規模なホールコンサートに来た価値を再認識できた。

武道館のように、大勢のオーディエンスに向けて
ゲストも演出も、衣装も豪華にするステージもありだけれど、
こうした小さな会場でシンプルに伝える良さも体験することが出来たからだ。
そういえば、武道館ではゴールドだった衣装が、今回はシルバーになっていた。
このちょっと控えめになった演出にも裏付けされている気さえした。

音楽を生業にするアーティストが、純粋に、作り上げた楽曲を通して
メッセージを伝えるという姿勢は本当に素晴らしい。
これこそが音楽を愛し、そこに命を懸けている証だとも言えると思うからだ。


そんなMCの後には、1月18日に配信限定でリリースされる
「ひかり」を初披露してくれた。
ラップなしで歌うKREVA。『GO』ではとことん自身のラップに拘っていたが
ふっと力が抜けたような優しい感覚。


2012年のツアーは始まったばかりだが、
今後KREVAはどんな世界やメッセージを私たちに見せてくれるのだろう。





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<Experience> KREVA
CONCERT TOUR 2012 GO
2012年1月15日 @戸田市文化会館
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by naomi-no-oto | 2012-01-16 01:14 | LIVE
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